情報知識学会誌
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特集 第24回(2016年度) 年次大会(研究報告会&総会)
イエス・キリストの十字架刑による働きをどう検証するか -歴史の流れの中での個別事象の理解について-
安平 哲太郎
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2016 年 26 巻 2 号 p. 130-135

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抄録

 筆者は昨年の情報知識学会で、神から求められている正義の流れとそれに対応する現実の流れを、聖書を参考に見いだせる事を明らかにした。この正義の流れは、人類が有史以来背負ってきた負債が、イエスの身代わりによって帳消しになった事を前提にしている。そこでこの事が事実である事を、どのように検証できるかを試みた。人類の歴史が神の意図Aに基づいていると仮定して、時点Bに神の意図Aに基づいて事実Cが起きた時、時点Bまでの流れに対して事実C がどのような影響を与えるかを考え、それに相当する歴史的事実が存在する事を明らかにした。また、その時点で、神の意図にイエスの身代わりで人類の負債を帳消しにする必要があり、人聞社会においてもイエスを十字架に架ける動機が存在しており、この事によって、神の意図が実現できる可能性があった事を明らかにした。

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