2017 年 26 巻 4 号 p. 312-317
近年,お掃除ロボットや自動車の自動ブレーキシステムなど,自律的に活動を行う自動化システムが日常で利用されるようになってきた.本稿では,まず先行研究に基づき,認知的人工物や自動化システムの利用において生じてきた問題について述べ,これまでの認知的人工物や自動化システムの評価に用いられてきた手法を示す.次に,日常生活で利用される自動化システムの評価手法として新たに提案するユーザビリティアンケートを示し,そのアンケートを使用して実施した実験室実験とフィールド実験について説明する.