近年,博物館と学校が連携して子どもに教育を推し進めようとする博学連携に注目が集まっている.博学連携によって教育活動の充実化が図れ,博物館法や学習指導要領においても博物館と学校の連携を促す記載がなされている.
博物館の一種である動物園・水族館(以下,動物園)では,学校向けの教育のプログラムを提供しており,園内で行う来館型のものだけでなく,学校で行う非来館型のプログラムも存在する.
本調査では,動物園で行われている博学連携の一環として,出前授業,貸出教材,その他と分け,非来館型の学校向けの教育プログラムの情報公開状況についてウェブ調査を行った.
その結果,137館のうち,非来館型の教育プログラムを行っているのは62館であり,その内訳として貸出教材を行っているのは25館,出前授業を行っているのは28館,その他は53館であった.