保険学雑誌
Online ISSN : 2185-5064
Print ISSN : 0387-2939
ISSN-L : 0387-2939
「新保険法の課題と展望」―平成21年度大会シンポジウム―
損害保険における課題
-因果関係不存在則,危険変動の問題を中心として-
山本 哲生
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2010 年 2010 巻 608 号 p. 608_23-608_40

詳細
抄録

告知義務違反による解除の際の因果関係不存在則は片面的強行規定であるが,解除の効果をプロラタ式にすることなどにより,約款で因果関係不存在則を外すことも認められるかどうか検討する。危険増加については,保険料増額手続のあり方,保険料不払いの効果,引受範囲外の場合の効果等について,任意法規範との関係等の観点から検討する。重複保険については,各保険者の責任を独立したものとしてみる立場と連帯債務としてみる立場の双方につき検討する。

著者関連情報
© 2010 日本保険学会
前の記事 次の記事
feedback
Top