保険学雑誌
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保険教育特集号
保険教育の今後の在り方についての一考察
武石 誠
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2013 年 2013 巻 623 号 p. 623_77-623_92

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抄録
生保会社に勤務する傍ら非常勤講師として保険論を担当して15年が経過し,学生と接する中,保険教育の在り方について考える機会を与えられてきた。大学を取り巻く環境はこの15年間で大きく変化し,学生に社会人としての基礎力,生きる力を身につけさせることが求められる時代になってきた。平成25年5月の「教育再生実行会議」による第三次提言や,同年に閣議決定された「消費者教育の推進に関する基本的な方針」等から,社会が大学に求めているものは何かを考え,保険教育の今後のあり方を考えると,保険教育は社会が大学に求めているものの受け皿になると考えるに至った。
今後の保険教育の方向性としては,実学的アプローチと学問的アプローチの二分化を提言する。そして実学的な保険教育について,現在,就職活動の一環として行われている一般課程のキャリア教育を抜本的に見直し,教育内容の再構成と体系化を提言した。
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© 2013 日本保険学会
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