保険学雑誌
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「今,学会の存続をかけた若手研究者の育成」—平成29年度大会シンポジウム—
シンポジウムにおける問題提起と今後の方向性
久保 英也
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2018 年 2018 巻 640 号 p. 640_35-639_54

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抄録

若手研究者の減少と学会の主力研究者の高齢化が急速に進み,日本保険学会の健全な将来にやや不安がある。シンポジウムでは学会が抱える深刻な課題を直視する一方で,自分たちの有する強みを再確認した上で,学会員全員で,明日の学会の姿を考える議論を行った。保険の源泉であるリスクを取りまく環境が激変する中で「残余リスク」は巨大化し,「リスク移転」の重要性が増している。複雑化するリスクに対処するために今後学会連携を行う機会も増えようが,その際に本学会が主導権を取れる環境にある。これを学会がボトムアップする好機としてとらえ,強化された学会支援組織と教員の連携を要に,3つの軸で展開することにより,この危機を脱したい。

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© 2018 日本保険学会
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