抄録
近年,JF日本語教育スタンダードなどのように,何をどこでどのように用いるのかといった運用場面を念頭におき,日本語を使って何ができるようになるのかといった目標(Can-do)を掲げたうえで,日本語を指導することが増えてきている。しかし,漢字に関する目標(Can-do)は開発が遅れており,そもそも「漢字を使って何をすることが易しいのか,漢字を使って何をすることが難しいのか(=漢字のレベル観)」といった切り口から分析している研究者はほとんどいない。そこで,第64回研究会においてワークショップを行い,研究会参加者の皆さんと漢字のレベル観について考え,レベルごとに目標記述文を検討した。