抄録
本研究では、保育内容・領域「環境」の目的やねらい、内容の理解を講義しつつ、桑の木の整備、カイコの飼育方法、繭の扱い、繭クラフト制作と一連の流れに取り組んだ。その後、自由記述のレポートから、様々に学生の認識の変移を明らかにしたものである。
将来、保育現場に関わろうとするならば、自ら生命への畏敬の念を抱き、子どもの生き物への好奇心、探求心に共感し、具体的な指導場面を想定した保育を構想する方法を身に付けられることが望ましい。本研究は、カイコに関わる前述の一連の流れの命の営みから、学生が自分なりに学び、幼児への指導法を考えることができるようになるまでを考察したものである。