抄録
はじめに:平成3年より当センター学院主催でロービジョン者に対する理解を深めるために眼科医を対象に研修会を行ってきた。当初は「眼鏡等適合判定医師研修会」という標題であったが、研修内容が十分伝わらない恐れがあったため、平成7年より上記標題に変更し平成17年まで15回開講した。
今後ロービジョンケアを一般に広めるためには眼科医、またパラメディカルの人々を対象とした研修が必要と思われるが、そのありようについて参考資料となるべく、同研修会を受講した眼科医に対して受講直後のアンケート調査を総括し、また、現在行っているロービジョンケア等に対してアンケート調査を行ったので報告する。
方法・対象:当センター学院において同研修会を受講した眼科医112人について受講当時の勤務形態、その所在地、受講直後のアンケート調査の内容を検討・分析した。また、現在の勤務形態、ロービジョンケア等について郵送による匿名アンケート調査を行った。
結果:受講者は男性109人、女性103人でほぼ半数であった。受講当時の勤務形態は大学病院100人、国公立病院52人、私立病院・医院29人、開業(院長)26人その他5人で、大学からの受講者が多かった。また、複数年にわたる参加が認められた大学が数校あった。受講の広がりは秋田、広島、佐賀、鹿児島の4県を除いて全国的な参加状況であった。研修会直後のアンケートでは5日間という日程についての問題点が多くあげられた。講義内容については実習が役立ったという意見が多かった。
まとめ:ロービジョンケアを担う眼科医にとって同研修会はロービジョンに対する啓蒙に役立ったが、日程等については検討の余地があることが判った。