日本レーザー医学会誌
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特集「利用拡大をめざした5-ALAを用いたがんのPDD・PDT研究」
日本におけるポルフィリン前駆体(5-ALA)の光検出と光線力学治療
三好 憲雄福永 幸裕金子 貞男久住 治男
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2008 年 29 巻 2 号 p. 164-168

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抄録
日本の5-aminolevulinic acid(5-ALA:ポルフィリンの前駆体)研究会は2001年に岡崎で第1回目をスタートした.その第3回の研究会は第9回国際光線力学学会世界会議のサテライト国際シンポジウムとして共催した.
日本における癌臨床の光検出や光線力学治療研究は膠芽細胞腫に対する光検出が脳外科における術中癌蛍光ガイドとして行われ,また皮膚科領域での皮膚がんやニキビに対する光線力学治療(PDT)の研究もまた5-ALAを使用して行われている.最近,膀胱癌や胃癌の蛍光検出(PD)は内視鏡下で術中に応用されている.
癌培養細胞や移植腫瘍モデルを使用した基礎研究においても我々は,国内製品で純度の高い99.99%ー5-ALAのエステル誘導体を使用してヒト白血病由来培養細胞(HL-60)に適用して,protoporphyrinn-IX(Pp-IX)の細胞内取り込み濃度の検出や光線力学治療による殺細胞効果を検証している.我々日本の研究グループは青色レーザ(405nm)を使用した蛍光分析システムを開発し動物実験や臨床に応用している.さらには,Pp-IXの光生成物に起因する670nmとPp-IXに起因する635nmの2波長のレーザも開発された.そのレーザを使用して,ヒト白血病由来培養細胞における新しい光増感剤としての光生成物の効果をレビューした.
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© 2008 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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