30 巻 (2009) 1 号 p. 46-53
共焦点内視鏡は検査中に細胞レベルの解像度をもって消化管粘膜を観察できる新しい手技である.最近拡大内視鏡が臨床レベルで拡がっており,共焦点内視鏡などの超拡大内視鏡は拡大内視鏡と病理組織をつなぐものと考えられている.表面から250μmまでの横断面像を475μm四方の大きさで見ることができる.共焦点内視鏡を使ってfluorescein sodiumの静脈注射することにより,腺管構造と微小血管構造を観察できる.悪性と良性病変を鑑別するために細胞の数,腺管の分布と不規則さ,微小血管の大きさと径,不規則さを評価する.潰瘍性大腸炎やバレット食道のように炎症を基盤にした悪性病変の診断も可能になる.共焦点内視鏡は細胞内の核を観察できないことやfluoresceinアレルギーのリスクはあるものの,来るべきNOTES(経管腔的内視鏡手術)や分子イメージングの時代にも悪性病変の診断や生理学的な分子レベルの流れを知るブレイクスルーになる可能性を秘めている.