日本レーザー医学会誌
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特集「光音響(光超音波)画像の最前線①」
非線形光学現象を利用した光音響顕微鏡の開発
山岡 禎久髙松 哲郎
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2013 年 33 巻 4 号 p. 386-391

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抄録

近年,光音響イメージングは生体深部を観察する手法として注目されている.しかしながら,高空間分解能化のためには生体深部観察に不利な超音波の高周波成分を使用しなければならないという問題がある.この問題を解決するために,非線形光学現象の1 つである2 光子励起を組み合わせた光音響顕微鏡の開発を行ったので紹介する.この方法では空間分解能は2 光子励起によって決定されるため,生体内伝搬に不利な超音波の高周波成分を使う必要なく,高空間分解な観察が可能である.

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© 2013 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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