日本レーザー医学会誌
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少子化社会におけるレーザー治療
生殖医学における低反応レーザー治療(LLLT)の役割
井田 守福田 愛作
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キーワード: IVF, LLLT, 妊娠率, 統合医療
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2016 年 37 巻 1 号 p. 88-92

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抄録

我々はIVF(体外受精)不成功例に対してサプリメント投与,低反応レーザー治療(LLLT)と統合医療プログラムを行い,その有用性について検討した.L-カルニチン(1000 mg/day)投与後胚盤胞到達率(37.0 % vs 60.8 %,P<0.01)が有意に増加した.メラトニン(3 mg/day)投与後,良好分割期胚率(45.2 % vs 63.0 %,P<0.01),胚盤胞到達率(28.3 % vs 54.4 %,P<0.01),良好胚盤胞到達率(29.4 % vs 67.7 %,P<0.05)が有意に増加した.LLLT 施行後,成熟卵数,受精卵数が増加した(成熟卵数1.7 vs 2.0,P<0.05,受精卵数1.6 vs 1.8,P<0.05).良好分割期胚率が有意に増加した(64.0 % vs 79.0 %,P<0.05).ホルモン補充凍結融解胚移植周期において妊娠率が向上した(分割期胚移植6.7 % vs 17.8 %,P<0.05).統合医療プログラム施行後妊娠率が改善した(12.0 % vs 23.7 %,P<0.01).

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© 2016 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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