日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
Print ISSN : 0288-6200
ISSN-L : 0288-6200
さまざまな技術を駆使した分子イメージング
PET を用いた分子イメージング
片岡 洋祐渡辺 恭良
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 37 巻 4 号 p. 473-478

詳細
抄録

PET(陽電子放射断層撮影)は短半減期の放射性核種を化学的に導入した分子や薬剤(PET 分子プローブ)を生体へ投与し,放出されるガンマ線を体外で検出して画像化する技術である.したがって,X 線CT やMRI などが生体の構造を映し出すことに対し,PET は生体中の分子の分布や動態を可視化できることが特徴である.ここではPET の原理に加え,最も頻繁に使用される[18F]FDG を用いたPET の基礎研究,さらに,共通の分子プローブを用いた動物からヒトまでの最新の脳内神経炎症イメージング研究を紹介する.

著者関連情報
© 2017 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
前の記事
feedback
Top