2018 年 38 巻 4 号 p. 421-430
前立腺肥大症に対する外科的治療として,波長2,100 nmのHo:YAGレーザーを用いたホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)は,標準術式である経尿道的前立腺切除術(TURP)の代替治療として普及しつつある.本術式は低侵襲的で,TUR症候群の発症率や周術期の出血が少なく,また術後のカテーテル留置期間が短いため,入院期間の短縮が期待できる.今回78 W(パルス幅250 μs)と100 W(パルス幅600 μs)の平均パワーの違いによる治療成績を検討した.