日本レーザー医学会誌
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犬の乳腺腫瘍に対してレーザー光による温熱療法および犬遺伝子組み換えインターフェロンγ製剤を使用した2症例
今本 成樹
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論文ID: jslsm-40_0052

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抄録

獣医学領域においても,悪性腫瘍に対しての治療は,外科療法,化学療法,放射線療法が三大治療と呼ばれ,治療の中心である.最近,第四の治療として免疫療法が注目されている.しかし,獣医学領域において腫瘍に対する免疫療法の効果は一定ではなく,三大治療の治療効果には及ばない.免疫療法以外では,温熱療法,凍結療法,光線力学療法等があるが,十分なエビデンスが得られていないことや使用する機器や薬剤が高価であるなどの理由で普及には至っていない状況である.今回,犬の乳腺腫瘍に対しての半導体レーザー光による温熱療法およびインターフェロンγの併用治療により,腫瘍が劇的に縮小した2症例を紹介する.

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