昭和医学会雑誌
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上腹部mass like shadowの臨床症例について―その2―
宮坂 圭一小松 隆高橋 久男篠塚 明滝沢 謙治後閑 武彦広野 良定伊藤 真一神垣 郁夫武中 泰樹藤沢 守男平林 晋一北原 隆菱田 豊彦小見山 喜八郎
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1982 年 42 巻 3 号 p. 395-398

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抄録
胃穹窿部と左上腹部の腫瘤様陰影の関係を人間ドックで同一者の胃X線写真, 腹部単純X線写真について検討した.腫瘤様陰影のみられる症例は10.9%, この中でも明らかに腫瘤ととれるものは5.3%であった.性別では男性に多くみられ, 腫瘤の形は円形が72.4%, 大さは6cm以上のものが44.8%と多くみられた.腫瘤様陰影の原因として瀑状胃 (41.4%) , 胃液分泌亢進 (17.2%) が多くみられ, 胃との関連が強く示唆された.
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