昭和医学会雑誌
Online ISSN : 2185-0976
Print ISSN : 0037-4342
ISSN-L : 0037-4342
T-cellが増加を示したリンパ節疾患
Alpha-Naphthyl-Acetate-Esterase染色による検索
杉山 喜彦太田 秀一梶山 浩滝本 雅文渡辺 秀義
著者情報
ジャーナル フリー

1984 年 44 巻 6 号 p. 749-754

詳細
抄録

以前に報告した悪性リンパ腫と非特異性リンパ節炎を除く疾患群で, ANAE染色の活性がT-cellの量的増加を示した症例を, リンパ節スタンプ標本で検索した.非特異性リンパ節炎の平均値にくらべてT-cellが増加を示したのは悪性疾患6例, 良性疾患16例に認められた.一般的にはリンパ節内の転移性腫瘍周囲においてはLymphocyte depletionの傾向があるとの報告が多い.今回の検索例は悪性腫瘍周囲においてT-cellが増加を示した例外的な疾患群と思われる.良性疾患では6例の結核性リンパ節炎, 3例のPiringerリンパ節炎, 2例の梅毒性リンパ節炎及び好酸球性肉芽腫, Sea blue Histiocytosis, 伝染性単核症, サルコイドーシス各1例にT-cellの増加がみられた.特殊な悪性疾患ではNeuroblastomaとEwing'ssarcomaの腫瘍細胞周囲にT-cellが増加していた.

著者関連情報
© 昭和医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top