昭和医学会雑誌
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健康成人に対するCatecholamineの作用と心電図T波面積
安原 一小口 勝司小林 真一植田 俊彦寺本 輝代木内 祐二山田 二三夫
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1984 年 44 巻 6 号 p. 831-834

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抄録

健康成人に対するcatecholamineの薬理作用とその心電図特にT波面積に及ぼす作用を検討した.用いた薬物はnoradrenaline (Nad) 0.5mg, adrenaline (Ad) 0.4mg, isoprotereno1 (Isop) 0.05mgと生食で, これらを無作為に皮下投与した.血.圧, 脈拍, 症状および心電図をそれぞれ投与前, 後で比較した.さらに心筋酸素消費量の目安としてKatz index (平均血圧×心拍数) とPressure Rate Product index (PRP index, 収縮期血圧×心拍数) を用いた.AdとIsopを投与した場合には収縮期血圧の上昇と拡張期血圧の低下, 心拍数の増加が認められ, Katz index, PRP indexの増加, T波面積の減少が認められた.これに対してNadでは収縮期および拡張期血圧の上昇と心拍数の減少が認められたが, Katzindex, PRPindexはほとんど変らず, T波面積はやや増加傾向を示した.これら薬物によるPRP indexとT波面積の変化には有意な負の相関が認められた.以上AdとIsopの投与によるT波面積の減少作用は心筋酸素消費の増加による相対的な心内膜下心筋の虚血が一部に関与する可能性が示唆された.

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