昭和医学会雑誌
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皮膚筋炎の3例
鈴木 薫佐々木 聰川端 善司横田 朝男
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1984 年 44 巻 6 号 p. 835-840

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抄録

皮膚, 筋肉症状が先行し, 経過中に内臓悪性腫瘍が発見された成人の皮膚筋炎2例と, やはり典型的皮膚, 筋肉症状で発症した小児皮膚筋炎1例を報告した.症例1: 65歳, 女性.経過中に肺癌が発見され, 手術適応なく, 発症後, 約1年1カ月で死亡.症例2: 49歳女性.皮膚, 筋症状出現後, 約1年10カ月後に結腸癌が発見され, 直ちに摘出術施行.術後, 皮膚症状, 筋症状とも軽快し, 現在, 経過観察中である.症例3: 8歳, 女児.急激に発症.副腎皮質ホルモン剤によく反応し, 漸減療法中.過去10年間の皮膚科領域における悪性腫瘍を合併した皮膚筋炎84例を検討すると, 皮膚症状が先行したものが86%で, 悪性腫瘍の症状が先行した13%と比較すると, かなり高率であった.悪性腫瘍の中では, 胃癌が44%と最多であった.さらに小児皮膚筋炎本邦例110例について検討すると, 初発症状としては, 皮膚症状が多く, 約50%であったが, 特異的な酵素の上昇は, 約50%以下で, それほど頻度は高くなく, また, 予後も比較的良好であった.

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