昭和医学会雑誌
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全結腸に潰瘍性病変を認めたアメーバ大腸炎の一穿孔例
長田 道夫松本 亨矢野 直樹副島 和彦
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1985 年 45 巻 4 号 p. 581-584

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抄録

56歳のアメーバ性大腸炎の穿孔例を報告する.患者は高熱, 水様性下痢, 脱水を主訴に入院し潰瘍性大腸炎と診断され, 副腎皮質ホルモンの投与を受けた.経過中, 麻痺性イレウスと腹膜炎を併発し, 開腹手術にて多発性結腸穿孔を認めた.結腸全摘術を施行され, その切除標本からアメーバ性大腸炎と診断した.アメーバ赤痢は, 忘れ去られつつある疾患であるが, 現在法定伝染病であり増加傾向にある.高熱を伴う重篤な下痢に対しては, 鑑別診断に含め, 検査をすすめる必要がある.

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