昭和医学会雑誌
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メニスカスガングリオンの2症例
須藤 利行岡崎 純二知野 公明門馬 満Mitsuru MONMA森 義明上村 正吉菅谷 修一
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1986 年 46 巻 2 号 p. 299-302

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抄録

膝関節に発生するメニスカスガングリオンは, 比較的稀れなものとされている.今回我々は2症例を報告した.症例1, 29歳, 男性, 右膝関節内側メニスカスガングリオン.症例2, 40歳, 女性, 左膝関節外側半月板嚢腫.本邦における報告例は, 我々が検索した限りでは, 73例で, そのうち文献的に明らかな54例に我々の2例を加え検討した.男性34例, 女性22例.年齢: 6歳から57歳.発生部位: 外側37例, 内側19例.外傷の既往の有無: あるもの16例, ないもの27例, 不明のもの13例.手術法: 半月板全摘+嚢腫摘出, 38例.半月板部分切除+嚢腫摘出, 1例.嚢腫摘出, 5例.不明, 12例.根治的には, 半月板全摘+嚢腫摘出が適当と考えている.

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