昭和医学会雑誌
Online ISSN : 2185-0976
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手の障害に対する当科作製の装具療法
唐 培長島 潤大音 清香高崎 幸雄水口 文田島 里佳依田 光正神宮 俊哉真野 英寿笠井 史人水間 正澄森 義明
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キーワード: 手の障害, 装具, 自助具
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1997 年 57 巻 4 号 p. 396-401

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抄録
装具療法は手のリハビリテーションの一手段として重要視されている.当科では, 慢性関節リウマチ, 脳血管障害, 脊髄損傷, 関節症, 末梢神経損傷, 骨折と腱機能障害などによる手の変形と機能障害及び能力障害を改善するために, 装具や自助具を作製している.慢性関節リウマチの手の尺側偏位に尺側偏位矯正装具, swan-neck変形, ボタン穴変形に指三点固定装具, C6頸髄損傷に手関節駆動式把持装具, 母指の機能の維持のために長, 短対立装具, 良肢位を保持するために安静用夜間装具などを使用している.慢性関節リウマチなどのADL障害に対して点眼自助具, リーチャーなども作製している.手の装具は痛みの軽減, 変形と拘縮の予防と矯正, 機能の代償, ADLの改善などに有効である.
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