昭和医学会雑誌
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骨髄壊死, DICで発症し剖検で判明した胃癌骨髄転移の1例
田尻 琢磨楯 玄秀増永 敦子光谷 俊幸森 啓小峰 光博諸星 利男
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キーワード: 骨髄壊死, 胃癌
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2002 年 62 巻 4 号 p. 248-253

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抄録
症例は44歳の男性で腰痛を主訴に近医を受診し, 鎮痛剤の筋肉注射が施行された.その後, 同部位に血腫が生じ更に発熱も認められたため精査した結果, DICと骨髄壊死が判明した.DICの治療と平行して骨髄壊死の原因検索を試みたが全身状態悪化し, 第8病日死亡した.剖検時に胃前庭部に進行癌が認められ, 低分化腺癌と印環細胞癌を確認した.剖検で胃癌の骨髄転移による腫瘍塞栓が原因で骨髄壊死が明らかとなった症例を経験したので報告する.
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