2016 年 54Annual 巻 28PM-Abstract 号 p. S347
食道癌患者の治療のための能動型人工食道の研究開発をしている。一般的には開胸開腹を必要とする外科的治療である胃管吻合術が行われている。人工食道の開発では、生体食道の蠕動運動を高度に模擬することで、流動停滞のない食物嚥下を支援することが必要であり、本研究では生体食道の詳細な力学的特性解析を行い、人工食道の設計基礎となる非線形モデルの構築を試みた。健常成ヤギから摘出した新鮮食道を用いて、引っ張り試験を行い、その結果を用いて、構築した三要素モデルを用いて応力ひずみ関係を調べた。