2017 年 55Annual 巻 3AM-Abstract 号 p. 150
立位で床に接地しない足趾は浮き趾と呼ばれている。この浮き趾は、問題視されている。筆者らは、足趾の動きの制限が無いにもかかわらず、両足立位で接地しない足趾を、仮性浮き趾(pseudo-floating toe:PFT)と定義した。PFTが不安定な立位時に使われているか、確認が必要である。本研究の目的は、PFTが不安定な立位で使われているか、明らかにすることである。対象者は、女性17名(PFT無し12名、PFT有り5名)とした。対象者に、測定板上で、両手を腰にあてた右片脚立位を保持させた。右片脚立位中の右第5趾の荷重を、測定板に埋設したセンサーで測定した。右第5趾がPFTである対象者全員において、PFTは、片脚立位中に床を押していた。PFTは、不安定立位で使われていた。