2017 年 55Annual 巻 3AM-Abstract 号 p. 156
気道確保の手法の一つである気管挿管では、喉頭鏡を用いて声門を目視しながら気管挿管を行っているが、極度肥満や小顎症といった疾患や症候により声門の直視が難しい症例が存在する。近年ではビデオ喉頭鏡なども用いられているが、口腔内に出血が見られる場合に、レンズに血液が付着することで視野が塞がれてしまうことから視覚に頼らない気管挿管デバイスが必要である。本デバイスでは、風量センサを用いることで、呼吸時の気道内の空気の流れから気管の方向を推定して、気管挿管を行えるデバイスを目指している。本発表では、デバイスの試作を行い、モデルを用いた気管の方向の推定について評価検討したので報告する。