2017 年 55Annual 巻 3AM-Abstract 号 p. 181
光の特性により,光の生体組織への侵入深度は周波数に依存する.狭帯域画像は侵入深度に応じた様々なテクスチャ画像を提供し組織の追跡に有用である可能性があるが,従来は病変の可視化に用いられてきた.本研究では,狭帯域画像を用いて外科手術支援のためのロバストで密な臓器変形の追跡手法の開発を目的とした.祖から密に適用するために,異なる波長の狭帯域画像から構成される多層のテンプレートマッチング手法を提案した.光の波長と画像の空間周波数の関係を調査し,関係性を認めた.また,鳥の肝臓を用いた実験によりマッチングおよび追跡の正確性を評価した.その結果,単一の波長を用いた場合に比べて提案手法がより正確なマッチングを可能とし,また追跡における提案手法の特性について考察を行った.