2017 年 55Annual 巻 3PM-Abstract 号 p. 197
患者のベッドから転落は,WHOも最大のインシデントと報告している大きな課題である.転落を無くす努力は,各国で行われているが,減少していない.そこで,我々はベッド上の患者の行動をバイタルセンサ同様に常時測定し,様々な患者行動の中から転落に結びつく行動を三次元で検出する臨床研究を行った.患者行動を常時測定することで,転落の予兆検出することがでした.また,これまで看護師の感覚による患者の行動の変化を三次元で可視化することで,定量的にとらえることができるようになった.これらより,患者のベッドからの転落事故を未然に防げるようになるとともに,患者の行動変化をグラフなどで示せるため,看護におけるevidence-based medicineを実施するための1つのデータとなりうる可能性がある.