生体医工学
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抄録
光ファイバ圧力センサを搭載した血管モデルによる脳動脈瘤コイル塞栓術評価システム
Soyaka OsakiTadao MatsunagaYasutomo ShimizuMasaaki ShouzimaHiroshi YoshidaNoriko TsuruokaMakoto OhtaYoichi Haga
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2017 年 55Annual 巻 4AM-Abstract 号 p. 287

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抄録

近年、脳動脈瘤の治療において血管内治療の1つであるコイル塞栓術が広く施行されている.しかし、この手法において瘤内でコイルが偏って留置された場合や,ネック部分の血流が充分に妨げられない場合,治療の効果が充分に得られないことがあり,コイル塞栓術の効果を定量的に評価することが重要と考えられる.ポリビニルアルコールハイドロゲル(PVA-H)で作製した脳動脈瘤付き血管モデルの動脈瘤内部と周辺の血管内における局所の圧力を多点計測できるようにし,塞栓コイル留置前後の圧変化を計測した.光ファイバを利用した極細径圧力センサを2本,動脈瘤モデルの外側から動脈瘤内に刺入,固定し,動脈瘤周辺血管の上流側と下流側にそれぞれ市販の圧センサを接続した.動脈瘤内の塞栓コイルを増やしながら圧を計測することで,動脈瘤内圧の変化を計測することができた.(356文字)

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© 2017 社団法人日本生体医工学会
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