2017 年 55Annual 巻 4PM-Abstract 号 p. 333
ナースコールシステムは多くの病院に設置され、様々な情報の伝達手段として利用されている。情報には緊急を要する患者からの呼出や生体情報モニタからの信号の他、緊急性を要さない情報も多く含まれている。これらの情報は看護師が患者の状態を把握する上で有益だが、情報が多すぎると患者への対応を遅らせる要因になり得る。時間的な制約のため、同時に対応できない場合、優先順位を決めて対応する必要も生じる。ナースコールの運用記録を解析することで、病棟における看護の負荷や対応上の問題点を明らかにすることができるのではないかと考え、本研究を進めている。これまでに行ったナースコールログの解析に関する知見と、ナースコールログの活用についての今後と問題点を報告する。