生体医工学
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抄録
光電脈波を用いたカフレス血圧推定 -脈波特徴量の解析
Arata SuzukiDaisuke Fujita
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2017 年 55Annual 巻 4PM-Abstract 号 p. 364

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従来の血圧測定はカフによって上腕を圧迫し、動脈血を一時的に止めて行われる。そのためカフを用いた血圧測定法は連続的に測定ができない。またカフを使用するために、装着に手間がかかり、機器も大きくなる。連続的に測定ができ、機器も小型にできる光電脈波を用いたカフレス血圧測定法が注目されている。カフレス血圧測定法では脈波の波形形状から血圧の推定が行われる。その際、脈波は起伏が乏しく、基線が変動するため、微分した脈波が用いられる。しかし微分によるノイズの増大や、その影響を避けるためのフィルタリングによって、脈波後方の起伏が不明瞭になることがある。本研究ではこの問題を解決するために、従来の特徴量とは異なるレベルクロッシング特徴量を提案し、これによる血圧値推定を行う。

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© 2017 社団法人日本生体医工学会
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