2017 年 55Annual 巻 5AM-Abstract 号 p. 421
育児工学にバイオマグネテックスと脳科学がどのように貢献できるかを考察した。ルソーのエミールにおける子育てやサリバン先生のヘレン・ケラーに対する躾と愛育、さらには、マザーテレサの考えなどが育児の基本的心構えであると考えた。そこに工学や脳科学がどのように貢献できるかを考えた。著者がこれまで行ってきた研究や現在行っている研究から幾つかの可能性ある貢献を取り上げた。それらは、経頭蓋的磁気刺激と呼ばれる脳の磁気刺激、脳磁図、MRIやfMRI,磁気的手法による種々の治療法、さらには、脳科学の最近のトピックスである、脳の報酬系やデフォルトモードネットワークなどにも言及した。