2017 年 55Annual 巻 5PM-Abstract 号 p. 448
生物の生命維持活動に関して,応力に対する細胞応答が強く関わっている.近年,この応答に細胞の粘弾性が関連していることが示唆されており,様々な瞬時周波数の刺激における応答の知見が求められている.そこで我々は,パルスレーザーでカンチレバーを駆動し,10kHz から 1 MHzまでの刺激を負荷できる瞬間刺激負荷システムを構築した.しかし,細胞応答を評価できるシステムが備わっていないため,この領域に対する応答は依然として未知である. そこで本研究では,我々が開発したシステムに対し,細胞応答として代表的なカルシウムシグナリングを評価できる蛍光観察系を統合し,撃力刺激後の細胞内のCa2+濃度の時間変化を解析した.本実験では,蛍光プローブとしてFluo4を用い,励起光はメタルハライドを用いて観察を行った.本システムにおけるカンチレバーの瞬間的刺激負荷のアライメントのためのイメージング系と,細胞応答の観察を行う蛍光観察系をともに無限遠光学系でセッティングした.そして,各系へのシフトを可能とするフリッパー後にリレーレンズを配置することで,双方の光学系での結像を実現した.開発したシステムを用い瞬間的刺激に対する細胞応答を観察した結果,刺激後の蛍光シグナルの変動を確認することができた.