生体医工学
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ラジコンカーの操作が脳活動に及ぼす影響
中村 清志郎日和 悟廣安 知之
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2018 年 Annual56 巻 Abstract 号 p. S206

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抄録

スポーツや運動などの身体活動は認知機能の改善に効果があると言われている.本研究では,新しい認知トレーニングとしてのラジオコントロール(RC)カー操作の可能性を検討する.そこで本稿では,RCカー操作が脳活動にどのような影響を及ぼすかをfNIRSを用いた脳活動計測により解析した.本実験では被験者にRCカーを操作するよう指示し,8の字走行およびオーバル走行を各5分間行った.脳活動はfNIRS装置(OEG-16,Spectratech社製)を用いて計測した.測定部位は国際10-20法に従ってプローブを配置し,前頭部16チャンネルとした.本実験では刺激を参照することができないため,GLMによる活性解析を適用できない.そこで,活動指標として低周波振動振幅(fractional Amplitude of Low-Frequency Fluctuation:fALFF)を算出した.fALFFは脳活動と考えられる周波数帯(0.008-0.09Hz)の振幅の和を測定された全周波数帯の振幅の総和で除算することにより得られる.本実験では各チャンネルにおけるfALFFを算出し,z変換を行い,各チャンネルでのタスク・レスト間の比較を行った. 解析の結果,レスト時と8の字走行時ではfALFFに有意差が見られ,RC操作が前頭部の操作に影響を与えていることが示唆された.

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© 2018 社団法人日本生体医工学会
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