生体医工学
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PCOS治療のための経膣的卵巣穿刺器具の開発
上村 魁生田 幸士池内 真志
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2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S50_2

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抄録

近年,日本では女性の社会進出に伴い晩産化が進行し,それに伴い不妊治療を受ける女性が増加している.月経不順をもたらす排卵障害の最たる原因であるPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対する治療法として,LOD(腹腔鏡下卵巣多孔術)という手法がある.この手法により,自然排卵が促進されるだけでなく,患者のゴナドトロピン療法に対する感受性も上昇するため,妊娠率の上昇が期待される.しかしこの手法は全身麻酔を用いるため患者への負担が大きく,また複数回の施術では卵巣機能の低下も懸念される.そこで本研究では,新たなPCOS治療法として,LODの効果は卵母細胞周辺の莢膜細胞や顆粒膜細胞の破壊によるものであるという仮説のもと,直径百数十μm程度の多数のステンレス針によって卵巣表面を穿刺する手法を提案する.ステンレス針が多数植え付けられた穿刺器具を超音波ガイド下で経膣挿入し、外子宮口横から卵巣方向へと進入して卵巣表面を穿刺する。この手法によって,従来までよりも低侵襲かつ簡便な操作で,PCOSに対して継続的に排卵を促進できる可能性がある.

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© 2019 社団法人日本生体医工学会
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