生体医工学
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Augmented Realityマニュアルを利用した分散学習と集中学習の効果比較
伊藤 奈々武田 朴日向 奈惠笠井 亮佑上條 史記荻野 稔篠原 一彦田仲 浩平
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2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S87_2

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抄録

医療機器は年々複雑化し、医療従事者はその操作を正確に行えるように学習する必要がある。学習は、集中学習より分散学習が効果が高いとされている。医療従事者は勤務スケジュール上、分散学習は困難である。我々は、個々の従事者が分散学習を行える、画像と文字を眼鏡に表示しその切り換えを音声で行う(ハンズフリー)ARマニュアルの開発を行っている。その有効利用には、学習タイミングと学習回数を最適化する必要がある。本学臨床工学科1年生と2年生から無作為に抽出した11名(男性8名、女性3名)、18~20歳を対象とし、集中学習群と分散学習群に分け、血液透析回路の組立を行わせた。集中学習は、1週間に2日連続で組立を3週行い、分散学習は、1週間に1日組立を6週行った、初回から3か月後に学習効果判定を行った。比較検討項目は、組立工程ごとの精度と組立た回路の完全性、所要時間である。集中学習と分散学習の結果は順に、工程ごとの平均点は58点、67点、検査結果が11点、13.8点、所要時間は11.4分、14.5分であった。一般的に言われている通りに分散学習の方が集中学習よりも血液透析回路の組立においても優れていることが示唆された。

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© 2019 社団法人日本生体医工学会
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