2020 年 Annual58 巻 Abstract 号 p. 148
フレキシブルエレクトロニクスは、従来のシリコンエレクトロニクスにない、柔らかさやフレキシブル性といった特徴から、次世代のエレクトロニクスとして注目を集めている。特に、近年はその柔らかさを活かして、生体情報センシングや医療向けデバイスの開発が盛んに行なわれている。本講演では、厚さが約1 μmという極薄基板上に作成された様々なウルトラフレキシブルエレクトロニクスに関して紹介を行う。極薄基板上に作成されたデバイスは、非常に高いフレキシブル性を有しており、曲率半径が10 μm程度まで曲げてもデバイスの特性が劣化することはない、さらに、伸縮性基板と組み合わせることで、伸び縮みすることが可能なデバイスへの応用も可能である。これらのデバイスを皮膚に直接貼り付けることで、脈拍や血中酸素濃度、心電図や筋電図といった生体情報のセンシングに成功したので併せて紹介する。