生体医工学
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在宅遠隔モニタリングを支える情報システムのあり方について
黒田 知宏
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2021 年 Annual59 巻 Abstract 号 p. 141

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抄録

一般的に「遠隔医療解禁」と報道されたように、平成30年診療報酬改定では、遠隔医療に関わる多くの診療報酬が新設・増点された。同改定では、(1)遠隔画像等診断、(2)オンライン診療、(3)遠隔モニタリングの三類型に分類した。(1)や(2)は、従来から試みされてきた、いわゆる「マルチメディア通信」を用いた「旧来の」遠隔医療であるのに対し、(3)は、ネットワーク接続できる在宅医療機器が存在することを前提とした、「新しい」遠隔医療である。今後、在宅自己管理が広がっていくことが期待される中で、遠隔モニタリングの必要性は更に高まるものと期待される。本講演では、在宅睡眠時呼吸管理に関する遠隔モニタリングのための情報システムのありようについてまとめた演者らの先行研究について紹介し、在宅人工臓器治療の推進へ適用するための今後の研究・開発のアプローチについて、演者の私見を述べる。

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© 2021 社団法人日本生体医工学会
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