本稿では,容器包装に関する2Rの取組として販売時容器包装に着目し,これまで関東地方を中心に進められてきた肉の袋入り販が関西地方の一地域である京都でも消費者に受容されるかについて考察した。加えて,販売事業者の容器包装資材購入データから,トレイ等の使用実態の把握を試みた。その結果,1) 肉の袋売りについて事業者は、袋詰め作業の手間や、見た目、衛生面での懸念を持っているが,2) 実際の売れ行きもよく,袋売りを継続していることから前向きになっていること,また3) 消費者への意識調査でも6~8割程度は「トレイ不要」と考えており,4) トレイ商品との比較販売実験では、袋売りの売上は4割程度あり、消費者に一定程度受容されることがわかった。さらに容器包装資材購入データの分析から,肉の袋売り以外にも、プラスチック製の蓋をラップに転換するなど、販売包装の削減余地は少なくないことが考えられる。