抄録
本研究では,東日本大震災によって発生した地震災害廃棄物の対策において,その有効活用を図りながら時間的・費用的側面から効率的な処理計画を検討する際の支援ツールとして,廃棄物(不燃物,可燃物,木くず)の各集積場から各受入施設(再資源化施設,焼却処理施設,最終処分場)へ至る分配の最適化モデルを構築し,処理期間の短縮や処理費用の削減に貢献する分配計画を検討した。宮城県を事例対象地域とし,自区内処理システムと広域処理システムの2つのシナリオを検討した。広域処理シナリオでは,自区内処理シナリオと比べて,処理費用は平均で約1.6倍に増加するが,1/5以下の期間で全ての処理を終了できることが分かった。