抄録
近年、世界的な資源ニーズの上昇に伴い、途上国での電気電子製品の不適正なリサイクルの懸念が表面化してきている。さらに、レアアース等に伴う資源リスクへの懸念も高まりつつあり、より安全で、より効率的なリサイクルの必要性が高まっている。また、REACH規則導入に伴い、サプライチェーンにおいて製造業者間での、材料・調剤・製品中に含まれる有害物質情報の共有のためのシステム作りが進みつつある。そこで、電気電子製品の製品ライフサイクルを考慮した適正なリサイクルのための情報共有に関する研究を実施した。本稿では、製品ライフサイクルを考慮した場合の共有すべき情報とは何か?また、製品ライフサイクルを通じて、これらの情報をどう共有すれば良いかを、リサイクルプロセスと懸念される有害物質やリサイクルが必要な物質を含有する部品に注目し、検討を行った。さらに、製品中化学物質の情報共有方法の課題と対応策について考察を行った。