主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
本研究では、効果的な2R行動の普及促進のために、マイボトル利用を例として、イベントブースにおけるパネル展示等における表現の差異が啓発効果に与える影響を明らかにすることを目的とした。本研究では、行動経済学分野で主張されているフレーミング効果と保健・健康分野等でしばしば用いられるTTMの考え方を踏まえて、実験的に検討した。 その結果、マイボトルを使用していない人では、マイボトルの金銭的メリットを、使用しない場合のデメリットとして示した方が行動意図強化につながりやすく、また数字が大きくなるように表現した方が興味喚起や行動意図強化につながりやすいことがわかった。一方、使用している人では、マイボトルの環境的メリットを使用することのメリットとして示し、身近な数字にした方が興味喚起や行動意図強化につながりやすいことが明らかになった。