主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第27回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 27
開催地: 和歌山大学
開催日: 2016/09/27 - 2016/09/29
平成26年8月19日から20日にかけて発生した広島市における記録的豪雨により同市の安佐南区及び安佐北区を中心として大規模な土砂災害が発生し、約58.4万t(当初想定)という膨大な量の災害廃棄物が発生した。これらの廃棄物は迅速に災害現場から撤去され、緊急対応としてそのうち約58万tが市内9ヶ所の1次仮置場に搬出・集積された。その後、1次仮置場に仮置きされた災害廃棄物は、広島市南区出島地区に設置した中間処理施設に運搬し、埋立量の削減、再資源化の促進を目的に選別や破砕等の中間処理を行い、可能な限り再生利用することとなった。これらの要求の中で当共同企業体は適正な中間処理システムを構築し、迅速かつ確実に土砂と廃棄物を分別処理し、最終的に1次仮置場に仮置きされていた災害廃棄物約51.3万tを処理し、そのリサイクル率は当初目標の98.9%を上回る約99.8%と高い数値を実現した。