廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第27回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A11-4
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A11 災害廃棄物2
UAVを利用した仮置場における災害廃棄物量の把握
*花嶋 孝生山口 健太郎眞鍋 和俊中山 裕文島岡 隆行
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抄録

平成28年4月14日、16日に発生した熊本地震は、熊本県から大分県に亘る広範囲な地域に甚大な被害をもたらした。今回、仮置場における廃棄物堆積状況について、UAV(無人航空機)による撮影を実施する機会を得たため、撮影した画像からStructure from motion(多視点幾何による撮影位置の推定と三次元形状の復元。以下SfMとする)ソフトウェアにより災害廃棄物のモデル化ならびに体積試算を実施し、作業時間について集計を行った。また、モデルによる体積試算について、簡易ながら再現性および正確性についての検討を行った。結果、空撮写真では判別が難しい廃棄物が偏在して堆積されている状況、堆積された廃棄物の最高点の推測がモデルを陰影処理することで容易となること、日量の体積変化について迅速に把握が可能であること、UAVが飛行できない場合に他の撮影方法での代替が可能であること、モデルの正確性について撮影状態により6%程度の誤差が発生する事が確認できた。

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© 2016 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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