主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第27回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 27
開催地: 和歌山大学
開催日: 2016/09/27 - 2016/09/29
メタンガスは燃焼時の二酸化炭素の排出量が少ないクリーンなエネルギー源であり、メタン発酵法によるバイオガスの製造など今後供給の増加が見込まれる。しかし、現在メタンガスの貯蔵技術として用いられる圧縮貯蔵法は約20 MPaの加圧が必要であり、より低圧力貯蔵法の開発が必要不可欠である。そこで新たなメタン貯蔵材料としてメタンハイドレートに着目し、補助剤としてTHFを用いてメタンハイドレートを1 MPa以下で作製した。本報告では特に物体表面でのハイドレートの不均一核生成に着目し、THF水溶液に対する濡れ性を変化させたガラスビーズ中でメタンハイドレートを生成した。ガラスビーズとTHF水溶液との濡れ性が良いとメタン消費速度、誘導時間が大幅に改善された。濡れ性の良い含浸材料の表面では不均一核生成が発生し、低いエネルギー障壁で核生成することができたためであると考えられる。