主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第28回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 28
開催地: 東京工業大学大岡山キャンパス
開催日: 2017/09/06 - 2017/09/08
本研究は、2016年12月に全国813市区を対象として実施した調査に基づいて、ごみ減量を狙いとした奨励的プログラムについて、その実施状況と実効性向上策の検討を行う。奨励的プログラムの実施率は、人口規模が大きいほど実施率が高くなる。買い物袋持参運動の実施手法はこの10年間に啓発事業からレジ袋有料化に取り組みの重点がシフトしている。エコショップ制度については「たべきり協力店」登録制度により食品ロス削減に取り組む動きがみられる。また近年、新たなプログラムとして住民への雑がみ回収袋配布に取り組む市区が増えてきた。回収袋の全戸配布を実施する市ではかなり大きな分別改善効果が出ている。プログラムの実効性を高めるためには、「参加者のメリット明確化」、「事業の認知度の引き上げ」が不可欠である。参加店に取り組みのインセンティブを提供できるシステムの導入、市区ホームページによる店舗の紹介などの工夫が求められている。