主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 29
開催地: 名古屋大学東山キャンパス
開催日: 2018/09/12 - 2018/09/14
将来的な社会課題として、老朽化した土木建築の解体に伴う廃棄物発生量の増加と、新規建築需要の低下に伴う循環資源需要の低下によって循環資源の需給バランスが崩れる可能性が指摘されている。そこで本研究では、住宅、工場・倉庫、事務所、土木構造物を対象として地域別の建材需要と廃棄物発生量を時系列的に推計するモデルを開発し、循環資源の将来の地域需給バランスを推計した。土木建築以外で発生する主要な非金属鉱物系廃棄物として高炉スラグ、石炭灰、下水汚泥にも着目し、それらの発生量を推計するモデルを併せて開発することで、非金属鉱物系循環資源全体の供給量を的確に推計できるようにした。最後に、対策シナリオを設定し、その導入効果を定量化した。なお、本研究の対象となる建設物の整備実態や高炉スラグ、石炭灰の発生源には地域的な偏りがあるため、分析は日本を10地域に区分した地域別に行った。