廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第29回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D2-8
会議情報

D2 埋立ガス・浸出水
易分解性有機物濃度の違いが流動担体に付着した微生物による1,4-ジオキサン処理に及ぼす影響
*矢吹 芳教吉田 弦大福 高史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
廃棄物処分場から採取した微生物を用いて、廃棄物処分場排出水中を用いて1,4-ジオキサン除去実験を連続運転で実施した結果、前処理により易分解性有機物濃度を低下させた試験区で1,4-ジオキサン除去率が上昇した。一方で、グルコースを添加し易分解性有機物の濃度を高くした試験区では、対照区と比較して1,4-ジオキサン除去率に有意な違いは見られなかった。これらの結果から、易分解性有機物が一定濃度(今回の実験ではBOD 20 mg/L程度)以上含有する排水中では、微生物による1,4-ジオキサン除去率が低下することが示唆され、微生物により効率的に1,4-ジオキサンを除去するためには、前処理によって易分解性有機物濃度が低下させることが有効であると示唆された。
著者関連情報
© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top