公益財団法人廃棄物・3R研究財団では、廃棄物エネルギーの回収と人口減少を見据えた社会コストの観点から、「中小廃棄物処理施設におけるエネルギー回収に関する調査」を学識経験者と複数のメーカと共同研究事業として昨年後半から実施している。これまでの調査から、中小廃棄物処理施設エネルギー回収に関する課題解消には、生ごみと下水汚泥の混合メタン発酵を含むごみ焼却施設と下水処理施設の連携が効果的であると考えられた。しかし、下水汚泥のごみ焼却施設での混焼の連携の報告例はあるが、生ごみと下水汚泥の混合メタン発酵を含めた連携の事例は少ないのが現状である。そこで、共同研究事業では、混合メタン発酵を含む6つの連携ケースに絞って、3つの調査(①環境性と経済性②技術・法・その他の課題③連携の可能性)を実施している。